人物と念の蒐集帖儒烏風亭らでんは世界を蒐集する

らでんと前日譚の案内

前日譚や、らでんの来歴が気になった方へ

これまでのあらすじと、儒烏風亭らでんの人物・能力を詳しく知るためのガイド

『らでんと蜘蛛と奇術師』は、前日譚を読んでいなくてもお楽しみいただけます。このページは、らでんの来歴やこれまでの出来事を詳しく知りたい方へ向けた補足案内です。前日譚の結末と、収蔵品5種の能力設定を含みます。

深緑を基調とした、らでんの人物モチーフ図版。

01 / はじめに

らでんを知る三つの要点

  1. 主人公は文化財ハンター

    儒烏風亭らでんは、古い道具や美術品、その歴史を調べる二十歳のハンター。文化財の保護に関する実績で一ツ星を授与されています。

  2. 危険な念が残る作品を保管

    物の過去を読み取る力と、念で作った美術館を持ちます。術者の死後も力を残す作品を調べ、安全に保管し、条件を守ってその力を使います。

  3. ReGLOSSでの活動準備を開始

    前日譚の終わりは1999年1月。五人組のReGLOSSに加入し、続けてきた文化財の仕事と個人配信に加えて、五人で公開デビューの準備を進めています。

02 / 人物と実績

儒烏風亭らでん

じゅうふうてい らでん

一ツ星の文化財ハンター/ReGLOSSメンバー

年齢
20歳(1999年1月)
ハンター資格
第279期試験に12歳で合格
称号
シングルハンター(一ツ星)
念の系統
特質系

遺跡、美術、工芸、祭り、言い伝え。らでんが知りたいのは、作品の価値だけでなく、誰が何のために作り、どう使い、なぜ今まで残ったのかということです。現物の観察、史料、聞き取りを重ね、作品と人々の暮らしを結びつけて調べます。

好きな物について話し始めると説明が長くなりがちです。知らないことにはよく食いつき、調査で得た知識を人に伝えることも楽しんでいます。一方、念で鮮明な過去を見たとしても、それだけで真相と決めつけない慎重さを、仕事と失敗を通して身につけました。

十二歳でハンターになり、ジンから念の基礎を学び、十五歳でピヨンとの調査を通じて最初の能力《物語る蒐集帖》を完成させました。得意分野が異なる仲間と協力し、危険な収蔵品を扱う責任も引き受けてきた人物です。配信では専門家であると同時に、歌や踊り、共同制作を仲間から学ぶ新人でもあります。

一九九六年

一ツ星候補者推薦書

候補者
儒烏風亭らでん
分野
文化財調査・保存管理

【推薦理由】

文化財の安全移送・緊急保護方式の確立と普及を主たる功績として推薦する。

所有権と来歴を保ったまま文化財を退避させる手順を体系化し、各地の保存・輸送現場へ普及させた。

併せて、文化財を狙う武装組織への対処と、美術品の非接触復元技術の実用化に成果を挙げている。

詳細は別添一「主要業績説明書」及び別添二「実施・検証報告書」のとおり。

【主要業績】

  1. 一 文化財の安全移送・緊急保護方式の確立と普及

    権利関係、来歴記録、危険性の評価を組み合わせた保全手順を体系化し、本人の立会いに依存しない方法として各地の実務へ導入した。

  2. 二 《トンバロ盗掘団》の壊滅と盗難文化財の回収

    遺跡の盗掘と文化財の密売を行う武装組織《トンバロ盗掘団》の拠点を制圧し、盗難文化財の回収と返還を実現した。

  3. 三 美術品の非接触原彩復元法の確立と普及

    残存顔料の分析と旧記録の照合から退色前の色彩を再構成し、原物に加筆せず鑑賞時の色彩を再現する方法を開発。複数の所蔵機関との共同検証を経て、修復困難な絵画・壁画の公開へ導入した。

  4. 四 《夜明けの蝉》の権利整理と引渡し支援

    共同所有者側の保護と書類を整え、回収担当者による正式な引渡しを支えた。

推薦者 ピヨン

作中の推薦資料より。らでんはこの推薦を経て、十八歳で一ツ星ハンターに認定されました。

03 / これまでの出来事

前日譚のあらすじ

  1. 01

    12歳

    ハンター試験で、はじめと出会う

    古い文化や美術を自分の目で見て調べるため、ハンターを目指します。試験会場を探す途中で轟はじめと知り合い、情報と得意分野を持ち寄って難関を突破。二人はともに合格し、その後も互いの成長を見せ合う友人になります。

    この章の人物記録
  2. 02

    合格後

    文化財の仕事と、ジンのもとでの修行

    最初の調査では、物の由来だけでなく、それを使ってきた人々の暮らしを学びます。現場で出会ったジンに念の基礎を教わり、水見式で特質系と判明。念に頼り切らず、観察や聞き取りと組み合わせて確かめる姿勢を身につけます。

    この章の人物記録
  3. 03

    15歳

    物の過去を読む《物語る蒐集帖》

    文化財調査の経験を重ね、ピヨンとの共同調査を通じて、自分の意思で物の経験を読み取る能力を完成させます。得られるのは短い断片です。何が起きたのかを理解するには、現物や史料との照合が欠かせないことも学びました。

    この章の人物記録
  4. 04

    終わらない月曜日編

    繰り返す一日の中で、奏を助ける

    同じ月曜日を繰り返しているという音乃瀬奏の相談を受け、時計台や旧学院を調査します。記憶を次の月曜日へ持ち越せるのは奏だけ。らでんはそのつど彼女の話を聞き、調べ直します。最後の月曜日、奏は先延ばしにしていた歌と配信を自分の意思で始めます。ようやく訪れた火曜日、調査の記憶がないらでんと改めて出会い、その後も交流が続きます。

    この章の人物記録
  5. 05

    16歳・ゴシカ・シティ編

    離れた現場で、同じ文化財を守る

    工芸品《夜明けの蝉》の来歴と権利関係を調べ、美術館で受け入れるための手続きを担当します。現物の確保と運搬に当たるはじめたちを、書面と調査で支援。無傷で届いた品の受領を確認し、仲間と再会しました。

    この章の人物記録
  6. 06

    18歳・私の美術館編

    死後念の強制継承を止め、美術館を完成させる

    蒐集家セザールの旧蔵品を調べる中で、彼の死後も残る管理機構に捕らわれます。それは、らでんを自分の意思を失った収蔵先にしようとする仕組みでした。らでんは残りの寿命の半分を一括で支払い、以前から設計していた収蔵録と美術館を完成。作品の原本と危険な管理機構を分けて収め、保管を引き受けます。その後、従来の文化財保護の実績に対して一ツ星を授与されました。

    この章の人物記録
  7. 07

    18歳・カイトとの出会い

    探索絵で、ジンを探す手伝いをする

    同じくジンに学んだカイトと出会い、美術館の探索絵《あなたへ至る三景》を使います。翌日に現れた絵を地図や記録と照合し、くじら島への手掛かりを得ました。島へ向かったのはカイト一人。らでんは後の連絡で、ジンにゴンという息子がいると知ります。

    この章の人物記録
  8. 08

    18〜20歳・伝えたいこと編

    文化の面白さを伝える配信と、ReGLOSSへの加入

    I-Tubeで古道具や工芸を紹介する個人配信を始め、はじめや奏の感想を受けながら伝え方を工夫します。二十歳で自らオーディションに応募し、ReGLOSSに加入。らでん、はじめ、奏、火威青、一条莉々華の五人で活動準備を始め、1999年1月に協会の仕事へ出発するところで前日譚が終わります。

    この章の人物記録

04 / 念の基本と能力

らでんが使う念能力

念系統と能力の参考評価

特質系

念の六系統の図。らでんの特質系を金色の点で表示。
六系統の位置を示す図

物語る蒐集帖の参考評価

情報収集9/10

現物の経験を情報源にできる希少性が高い。不鮮明さと誤読を含むので万能情報取得の10にはしない。

情報取得精度5/10

感覚の断片を受け取れても、完全な履歴の正確な抽出や同一取得の再現ではない。

射程1/10

読取対象へ接触が必要で、遠隔・広域走査にはならない。

持続4/10

初期の再現可能な取得は数秒程度。持続の最大値は未定で、長時間連続監視を前提にしない。

安定性5/10

物の古さや接触回数と得られる情報が単純比例せず、取得の安定性には明確な揺らぎがある。

汎用性8/10

文化財、道具、事件の残存物など多数の現物を調査の入口にできる。意味の自動取得は加点していない。

オーラ効率6/10

数秒の取得を実務に使える一方、消費量と回復時間は未定。効率の実測をせず中程度の暫定値に留める。

出力1/10

固有の発は情報を受け取り、対象へ攻撃・改造・強制的な出力を加えない。本人の基礎打撃力は戦闘欄で別に評価。

第一発《物語る蒐集帖》について、人物図鑑と同じ0〜10の参考評価を掲載しています。各項目を開くと評価理由を確認できます。四つの発や収蔵品を合算した評価ではありません。

念は、生命エネルギーであるオーラを扱う技術です。『発』は、その人に固有の能力を指します。らでんの系統は特質系。物の過去を読む能力を起点に、記録する本、保管する美術館、貸出や返還を扱う能力を組み合わせています。

ここで扱う『死後念』は、術者が亡くなった後も残り、働き続ける念です。らでんが収蔵する品には、それぞれ別の持ち主の能力と来歴があります。収蔵品の力と、らでん自身の四つの発を分けると、使い方が分かりやすくなります。

物語る蒐集帖

ミュージアム・ログ

物の過去を読む

触れた物が経験した過去を、景色・音・感触などの短い断片として受け取ります。調査の手掛かりを得る、最初の能力です。

使い方を詳しく読む

接触、集中、オーラ操作が必要です。知りたい場面を自由に検索できるわけではなく、人物名や年代、原因も自動では分かりません。

連続使用には頭痛や吐き気などの負担があり、強い感情が自分の記憶のように残ることもあります。読み取った内容と自分の推測を分け、史料や現物で裏づけます。

遺念収蔵録

ミュージアム・アーカイブ

記録し、力を使うための復元品を作る

品の形、来歴、念の作用と条件を記録する本です。原本は美術館に残し、その原本へつながるオーラ製の《復元品(レストア)》を作って、収蔵した死後念を使います。

使い方を詳しく読む

まず原本と念の核を確保し、らでん自身が現物を調査し、来歴を照合し、作用と使用条件を確認して登録します。念の核とは、その念の働きを支えている、現存する仕組みやまとまりのことです。

一つの原本から同時に出せる復元品は一つ。元の発動条件や使用者に必要な技量、消耗も引き継ぎます。形を作り直しても、使い切った念や回数、支払った代価は戻りません。

生きている術者の発を預かる場合は、本人の本心からの同意が必要です。別途の利用許諾と本人からの説明を受け、理解して記録したものを《複製品(レプリカ)》として使います。預けた本人は返還まで、その発を使えません。

遺念収蔵館

ミュージアム・オブ・エコーズ

原本を保管し、危険な念を隔離する

現実から独立した念空間の美術館です。収蔵庫、展示室、隔離区画、休憩の場所を備えます。作品の原本を念とともに保管し、管理機構などの危険な念は別区画へ隔離します。

使い方を詳しく読む

鋼の雪玉を鍵に、現実にある扉を館へつなぎます。同意した客を案内でき、通常は入った戸口へ戻ります。行きたい街へ自由に移動する能力ではありません。

人に付いた念を安全に切り離して引き受けることで、救出につながる場合もあります。ただし念そのものを消すのではなく、隔離を続けます。どんな呪いでも無条件に外せるわけではありません。

収蔵出納

ミュージアム・サーキュレーション

館外への貸出と、預かった発の返還を扱う

収蔵録に付属する第四の発です。受入れ、書類の発行、貸出、返還を管理します。館の外で収蔵品を使うには《貸出票(チェックアウト・カード)》が必要です。

使い方を詳しく読む

貸出票は二枚。一つの品を使う一人につき一枚を使い、らでん自身も例外ではありません。二つの品を一人で使えば二枚。二人の共同発動が必須の一品にも二枚必要です。

らでんが収蔵番号と使用目的を、使う本人が自分の名を記し、その人へ復元品や複製品を渡すと貸出が成立します。別人へ手渡すだけでは使用権は移りません。

館内で登録・準備済みの品を使う場合、貸出票は不要です。生者から預かった発は、合意した期限の到来、本人による返還請求書の使用、らでんによる館側の受領書を使った返還のいずれかで即時に戻り、館側はその複製品を使えなくなります。

原本 → 復元品 → 使用者

原本と念の核は美術館で保管します。使用者が扱う復元品は、その原本の力を使うための道具です。原本や死後念を何個も増やしているわけではありません。

館内は貸出票不要/館外は二枚

探索絵や予知暦を館内で使っても、館外用の二枚は使いません。ただし、翌日まで待つ、一か月に一人だけ、といった各作品の条件はそのまま残ります。

寿命の支払いは、完成時の一度

収蔵録と美術館を完成させるため、残りの寿命の半分を一括で支払いました。入館や復元、収蔵品の使用のたびに、さらに寿命を払う仕組みではありません。

05 / 美術館の収蔵品

収蔵した品々と、その念

前日譚終了時点で、美術館が保全しているのは20件。利用対象となる19作品と、別に隔離した管理機構一式です。19作品は、利用に必要な調査と登録、復元を一通り終えています。ここでは、主な3種の刀・片眼鏡・吊灯と、探索・予知に使う2種を紹介します。個々の能力の詳しい設定も含めますが、未描写の入手や使用場面を補ったものではありません。

処刑刀

執行猶予

ラスト・マーシー

斬る動作と、実際に切断する時を分ける刀です。刃を通した場所にはその場で傷を作らず、切断線を残します。後から線を選び、その位置を切断できます。

条件・限界・来歴を読む

使う条件

  • 刀を手で持ち、残した線のうち執行するものを選び、切断する意思を込めて念じます。声や振り直しは不要で、一つずつでも複数同時でも執行できます。
  • 人の身体だけでなく、武器、扉、足場、支柱などにも線を仕込めます。

制約と限界

  • 死後念となった現在、未執行の線は時間が過ぎても消えず、使い手にも任意に取り消せません。刀や貸出票を返しても線は残ります。
  • 残った線が勝手に執行されるわけではありません。執行には刀を持つ能動的な操作が必要で、館外では有効な貸出が必要です。

作品の来歴

白い柄と金象嵌を持つ処刑刀。生前は翌朝まで執行されなければ線が消える、赦免を待つための猶予がありました。処刑人が殺され、その執着が残ったことで、線は消えずに執行を待ち続けるようになりました。

片眼鏡

ご厚意のかたち

ユア・カインドネス

相手が『今、こちらに何をしようと決めているか』を見せる片眼鏡です。一人に焦点を合わせると、その人の身体に重なった薄い像が、使用者に対して実行しようとしている行為を演じます。

条件・限界・来歴を読む

使う条件

  • 彫金と七宝の片眼鏡を通して、相手一人を観測します。二人で同じ鏡に映る必要はありません。
  • 最後に見た一場面がレンズに残り、空いた壁などを見ると、その場面を再び見られます。次の相手を観測すると、保存された像は更新されます。

制約と限界

  • 読めるのは現在の意思です。その後の心変わりや全記憶を読んだり、善悪や発言の真偽を自動判定したりはしません。
  • 保存された像は、その行為が実際に行われた証拠にはなりません。

作品の来歴

面会相手の意思を読むため、外交官が礼装として用いた品です。最後の面会で相手の意図を他者へ示そうとしたまま亡くなり、それまで消えていた像の一場面が、死後はレンズに残るようになりました。

吊灯

割れ物の王国

キングダム・オブ・グラス

灯の光が届くガラス片から獣を生み、指定した相手を追わせます。小型は噛んで足を止め、大型は押さえ込みや丸呑みを狙います。砕かれた獣は小型に分かれ、同じ灯の下で再集合できます。

条件・限界・来歴を読む

使う条件

  • 光を遮られた獣は動けません。指定していない相手を勝手に狙うこともありません。
  • 全身を呑まれた人は小さなガラス人形となり、透明な腹に収まります。意識はありますが、声は外へ届きません。

制約と限界

  • 噛み傷はその場で本当の負傷となります。呑まれた人は捕獲時の状態を保ち、呼吸や飢えでは自然死しませんが、人形を壊されれば危険です。
  • 死後念となった灯は、消しただけでは人を解放しません。暗くして獣を止め、腹を割り、人形を傷つけずに取り出すと人間に戻ります。再点灯すれば、残ったガラスの獣も再び動きます。

作品の来歴

宮廷のガラス作家が、割れた作品を動かす灯として作りました。生前は消灯すれば中の人を戻せましたが、作品の破壊と人を展示物にする扱いを拒んで亡くなった後、その解放が行われなくなりました。

探索絵・投函箱と三枚連作

あなたへ至る三景

ディア・サムワン

探したい人を手紙に記して箱へ入れると、翌日に『探し始め』『探し途中』『出会う際』を描く三枚の絵が現れます。人物や背景、構図を読み解き、相手を探す手掛かりにします。

条件・限界・来歴を読む

使う条件

  • 投函箱と三枚の額を一組として、美術館内に置いて使います。館内での利用なので貸出票は使いません。
  • 投函から生成までは翌日を待ちます。中断や再復元をしても、この待ち時間は飛ばせません。

制約と限界

  • 地名や会う日時、最短経路を直接教えてくれる地図ではありません。絵と資料を照らし合わせ、解釈する必要があります。
  • 相手の現在位置を追い続けたり、完成した三景をその後の変化に合わせて更新したりする機能はありません。

作品の来歴

人物を追い求めて描いた画家の作品に由来します。前日譚では、ジンを探すカイトの手紙から三景が現れ、らでんとカイトが地図や記録を照合して、くじら島への手掛かりを得ました。

月間予知暦

来月もここで

ファミリー・スケジュール

現実の月が替わってからページをめくると、めくった本人の、その月の未来が短い予定と記号で現れます。美術館内に置き、基本的にはらでんが毎月使います。

条件・限界・来歴を読む

使う条件

  • 十月一日にめくれば十月分が現れる、という仕組みです。月が替わる前に翌月を先読みすることはできません。対象は一か月につき一人で、占い直しや別人への変更もできません。
  • 『扉』は新しい相手との出会い、『灯』は縁のある相手との再会。『黒い星』は、強く警戒する相手や、その月の関わりで危険・災いを招く相手との接触です。本人がまだ気づいていない害意や罠も予告できます。
  • 重要な選択に向き合う予定は赤字、親しい相手の死を知る日や、大きな喪失となる別離を経験する日付枠は灰色になります。

制約と限界

  • 予知を知って行動を変えれば、未来は回避・変化できます。ただし印字は生成時点のまま残り、予定が実現するよう別の犠牲で帳尻を合わせることもありません。
  • 黒い星だけで相手の正体や計画の全容は分かりません。空欄や黒い星がない日は安全、という保証もありません。再復元しても一か月一人の条件はリセットできません。

作品の来歴

家族の暮らしや帰宅予定を記した版画家の暦です。生前は本人が筆を取る必要がありましたが、死後は新しい月へめくった人の予定が、故人と同じ筆跡で現れるようになりました。記号の意味も元の所有者のものを引き継いでいます。

06 / 現在地と次へ

前日譚の終わり、そして新章へ

1999年1月。らでんは二十歳の一ツ星文化財ハンターで、自分の美術館を管理しながら文化財の仕事を続けています。ReGLOSSには正式に加入していますが、公開デビューは同年9月の予定で、まだ準備中です。

前日譚の最後で、らでんは第287期ハンター試験の運営補助など、協会側の仕事へ出発します。仲間とは五人用の連絡部屋を通じて制作を続ける約束をしています。

『らでんと蜘蛛と奇術師』では、この時点からのらでんを追っていきます。作品を読んで、らでんがどんな経験をしてきたのか、能力がどう働くのか気になったときに、このページを振り返りや確認のためにご利用ください。

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